
茎頂での疫病

地際茎での灰色かび病

茎頂でのくもの巣かび病
ニチニチソウを露地で栽培した場合には、比較的マイナーな菌核病、白絹病といった糸状菌病や、キュウリモザイクウイルス(CMV)によるモザイク病、ファイトプラズマによる叢生(そうせい)、緑花、黄化といった病害も発生しますが、温室での生産段階で問題となる病害となると、疫病、くもの巣かび病、灰色かび病、苗立枯病の糸状菌(カビ)による4種病害ではないでしょうか。今回はこれら4種の病害の特徴について簡単に紹介します。
●疫病
・水中を泳ぐ「遊走子」と呼ばれる胞子を作り、水を介して広がっていく。
・茎頂から黒褐色に枯れ込む、葉に褐色の病斑を作り、茎に侵入して株を枯死させる。
・湿度が高い条件ではかなり細い綿毛状の白色菌糸を病斑上に形成する。
●灰色かび病
・花がらや葉、地際の茎に感染し、茎に侵入すると枯死させる。
・通常の環境で多量の灰褐色の胞子を密集して形成する。
●くもの巣かび病
・花が付いた頃に茎頂から一気に枯れる。地際茎に発生した場合、株が萎凋(いちょう)、枯死する。
・多湿条件下では、特徴的な太く白色の菌糸と灰黒色に見える少し長い柄についた丸い塊(多量の胞子)が枯死部位に絡み付いている。
●苗立枯病
・胞子は形成せず、菌糸(白色〜薄褐色)が伸びて伝染する。
・プラグトレーでは坪枯状、ポット株では下葉から順次枯死する。
・枯死部位付近の用土表面や茎表面に薄褐色の菌糸が肉眼で見えることがある。
比較的新しい罹病部位を取り、軽く湿らせたティッシュペーペー等とともにビニール袋に入れて25℃前後のところに1〜2日おいておくと、それぞれに特徴的な菌糸や胞子が観察できて判別しやすくなります。予防と防除にはいずれも灌水量を適切にコントロールし、過湿条件にしないこと、どの病害か見極め適切な農薬を用いることが必要です。
(2008年6月2日)
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