南国の象徴のように誰もが知っているハイビスカスですが、後で述べますように、病害については世界的にも十分には調査されていません。私もハイビスカスに関してはアブラムシが特に蕾で増えやすいことやコナジラミ類も同様であることは実地で見たことはありますが、正直なところ、調査と呼べるものは数年前に写真のようなウイルス症状について行ったのみです。この症状株については当時、長期の接木試験により、症状が不明瞭ながら伝染したため、病害であろうというところまでは至りましたが、個別の検査により病原を特定することは出来ませんでした。
現在、ハイビスカスでは、Hibiscus chlorotic ringspot virus(ハイビスカス クロロティック リングスポット ウイルス)、Hibiscus latent Fort Pierce virus(ハイビスカス レイテント フォート ピアース ウイルス)、Hibiscus latent Singapore virus (ハイビスカス レイテント シンガポール ウイルス)等の感染が知られていますが、いずれもウイルスが安定で(壊れにくい)、伝染もしやすいであろうグループに属するウイルスです。これらウイルス種や近縁のアオイ科植物種に感染しうるウイルスを含め、診断対応できるよう準備しています。
(2008年3月3日) |